タイ首都圏配電公社(Metropolitan Electricity Authority、MEA)

Tiberoを使用してスマートなオンラインカスタマーサービスを提供

首都圏配電公社(Metropolitan Electricity Authority、MEA)は、タイ内務省の傘下で、バンコク、ノンタブリー、サムットプラカン地域に電力を供給しているタイの国営企業です。同社は、1000万人以上の顧客にサービスを提供しています。

また、病院、美術館、省庁、大学の暖房、換気、空調(HVAC)システムの設計、設置、保守を行うと共に、タイの多くの地域に光ファイバーネットワークを提供しています。

MEAは、商標登録された「MEATECH」というブランド名で、スイッチ、電気メーターなどの電源機器も製造および販売しています。

課題

• 1,000万人以上のお客様への24時間年中無休のオンラインサポート
• 現行レガシーデータベースシステム（Oracle）からのデータの移行
• 計画されたサービスとボリュームの拡張に対応してスケールアップとスケールアウトが可能なテクノロジーの導入
• 予算の制約

結果

• 高性能・高可用性システムのカットオーバー
• プロジェクト後も、開発者は新しいスキルセットを学ぶ必要がない
• 設備投資費を40％削減
• 運用コストを50％削減

課題

MEAは、スマートシティやスマートホームに向けてエネルギーシステムを革新するという使命の一環として、オンラインのスマート・カスタマー・サービス・システムの立ち上げを計画していました。このJavaベースの統合Webポータルの要件は、高性能と24時間年中無休のシームレスなサービスとシステム管理をサポートすることでした。さらに、堅牢なシステムだけでなく、将来の拡張に備えてスケールアップできるテクノロジーが求められていました。新しいシステムを立ち上げるには、ハードウェアとネットワーク、データベースの構築が必要でした。その中でもデータベースは、大量のオンライントランザクションに対応しながら、既存のレガシーデータベースに格納された1,000万人を超える顧客の情報とデータを保存しアクセスする必要があったため、特に重要でした。しかし、データベースを含む高性能なシステムは高価で、従来のテクノロジーは予算を超えていました。そこで、MEAは、費用効果が高く、高性能で、しかも開発者にとっても使いやすいデータベースを提供する革新的なアプローチを探し始めました。

解決策

MEAは、オンラインシステムのデータベースとしてTAC(Tibero Active Cluster)オプションを備えたTmaxSoftのTibero Enterprise Editionを採用しました。TiberoのActive-Active技術は、スマート・カスタマー・サービス・システムの成功に不可欠な高性能と高可用性を提供することができました。さらに、Tiberoを導入することで、既存のOracleデータベースのデータを使用および移行することができました。妥当なコストと、開発者がOracleとの互換性に基づいてTiberoを使用できることは、Tiberoの採用を決定付けました。プロジェクトの範囲には、Tiberoを使用して新しいJavaベースのアプリケーションを作成することも含まれていました。また、プロジェクトの結果、TACによるActive-Activeアーキテクチャと、Tibero Standby Cluster機能による災害復旧センターの構築も実現しました。そして、システムは問題なくサービスインされました。インフラストラクチャの向上により、コストは50％以上削減されました。さらに、Oracleとの互換性に基づいて、開発者たちはこれまで培ってきたスキルをTiberoプラットフォームで活かすことができました。

MEAは、スマート・カスタマー・サービス・システムの成功に欠かせないパフォーマンスと高可用性を、他のデータベースの約半分のコストで提供するTibero、特にそのActive‑Active技術に感動しました。