AzureのOpenFrameか、System zのアプリケーションとインフラか。勝者は？

もし、古いメインフレームやz/OS上で起動するビジネスに不可欠なアプリケーションをまだお持ちであれば、IBMがTADz、IWS、CICS IAなどの重要なZソフトウェアを売却して手放してきているという事実について、どう考えることがいいのでしょうか。IBMがZアーキテクトを使いながらLinuxのアプリケーションを実行する形で、Linuxを好んでz/OSを手放したら、あなたのビジネスアプリケーションに何が起こるでしょう。

この質問への正しい答えは、IBMのZメインフレーム上にあるあなたのレガシーアプリケーションやデータベースをクラウドに移行させることです（このブログですべて習得できます！）。クラウドは、デジタルビジネス、職場環境および社会やヘルスケアにおける大きな成長に必要な柔軟性、信頼性および拡張性を提供します。顧客の需要や期待の変化に応じてアップデートが容易に行われる現代型アプリケーションには、クラウドが必要なのです。また、エッジコンピューティングやAIといったテックトレンドに対応するのに必要なデータにいち早くアクセスすることが可能です。

アプリケーションの性能はどうでしょうか。オンプレミスからクラウドへの移行において妥協点はあるでしょうか。2020年、TmaxSoftとMicrosoft は、TmaxSoftのメインフレームモダナイゼーションソリューション、OpenFrameを使い、Microsoft Azureのサービスとしてのインフラストラクチャ上でサイジング検査を実施することにしました。以前はIBM Zメインフレームで実行されていましたが、TmaxSoftは、CICS COBOL Referenceのアプリケーション(zRef) ワークロードを実行しました。さあ、何が起きたか、見てみましょう。

セットアップ

上記の検査は、Microsoft Azureのホスティングで、OpenFrame上でzRefを実行しました。zRefは、DB2を使用し実際のファイナンシャルアプリケーションを想定したCOBOL言語で書かれているz/OSバッチとCICSアプリケーションの１つであり、できるだけ実世界のメインフレームと似せてプログラミングされています。この中には、ZRefBRとzRefBUおよび CICS ポーションという２つのバッチジョブが含まれています。このバッチジョブは、z/OS上で実行されるトランザクション（CICS）プログラムに類似しているものでした。 zRefBR はワークロードをレポートするバッチで、zRefBUはインプットファイル重視のバッチ処理において、zRefDB に複雑なアップデートに対応しました。zRef のデータベースは、様々なコラム、濃度、スケーリング性を持つ33のテーブルから構成されました。

zRefのCICSポーション (zRef CICS) は、データをDB2データベースに読み込み、アップデートし、挿入する、30以上の実行CICSプログラムによって処理される10のCICSトランザクションから成り立っており、検査情報をVSAM ESDSファイルへ任意に書き込みます。

Azure上のOpenFrameは、検査に合わせて、単一ノードの分散アーキテクチャとなっています。コードや事業の論理回路に変更はありませんでした。このプログラムは、シンプルにコンパイルされ、データベースとしてTmaxSoft Tibero のOpenFrame プラットフォーム上でデプロイされました。

シナリオとシステム

2つの検査とCICSの並行ロードが行われました。

バッチワークロード（検査１）：zRefBRの作業のために、記録はデータベースから順次データへ抽出されてから、複数のソートとマージステップで処理されました。複数の実行がおこなわれると、ランタイムの平均とCPU消費を記録することも可能です。zRefBUに関しては、, 30,000件のビジネストランザクションがインプット・トランザクションファイルから処理されました。ランタイムの平均とCPU消費の数値を獲得するために複数の実行が行われました。

バッチの並行性（検査２）：あるシナリオでは、多くの作業がメインフレーム・バッチワークロードを模倣するために並行して実行されました。また、５つのzRefBU と３つのzRefBRが、OpenFrameで並行して実行されました。

CICSワークロード：CICSオンライン・トランザクション処理に並行して実行されたバッチワークロード。

検査1では、2000人の模擬ユーザーのワークロードをシミュレーションした小規模の分散システムをテストしました。

検査 2では、4500人の模擬ユーザーのワークロードで、大規模な分散システムをテストしました。

CICSの並行負荷は、Pythonのインターフェースによって２つのzRef CICS リージョン向けにx3270のターミナルエミュレーターでかけられ、クライアントマシンにより提出されました。

結果

結果は我々の望み通り、またはそれ以上のものでした。

同条件下において、Azure上のOpenFrameは、z/OSやSystem zインフラストラクチャよりも性能とスケーリングが良く、コストもかなり削減されていました。

OpenFrameは、同様の、もしくはより良いパフォーマンス、バッチ/オンライントランザクションレスポンス、サービスレベルを提供しました。

OpenFrameは、Azureインフラストラクチャでホスティングされた場合、数百倍～数千倍相当のMIPSのキャパシティを提供しました。

メインフレームから脱却してクラウドへ

当社のサイジングテストが示すように、OpneFrameはMicrosoftのAzure上のメインフレームモダナイゼーションプラットフォームを提供することができます。詳しくは、こちらのレポート完全版をご覧ください。クラウド上で欠陥なく起動する高性能なアプリケーションやデータインフラストラクチャへの移行の仕方も見てみてください。