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GEキャピタルは、TmaxSoftのオープンフレームによって、メインフレームをリホストし、コストの66%削減と、アジリティの向上を実現しました。

背景

GEキャピタルは、グローバルコングロマリットである、General Electricの金融サービス部門です。商業融資やリース、消費者向けのさまざまな金融サービスを提供しています。GEキャピタルの商業融資のほとんどは中小企業に対するものであり、複数の産業や地域に広がっています。GEキャピタルの消費者向け融資活動は地域によって製品が多様化しており、55カ国で事業を展開しています。

課題

  • GEキャピタルのPMS(ポートフォリオ管理システム)におけるリスクを軽減し、アジリティを向上させる必要がある
  • レガシーメインフレームのハードウェアの老朽化
  • メンテナンスおよび調達コストが高い
  • GEキャピタルのイノベーション能力を低下させているレガシーシステムの複雑さ

GE キャピタルは、ポートフォリオ管理システム (PMS) のインフラを、メインフレームで実行されている ADS/O および COBOL/IDMS から、ユーザーインターフェイスを変更せずにUnix 上で Oracle によって実行されている COBOL に移行することを検討していました。ポートフォリオ管理システム(PMS)は1987年にGEキャピタルによって構築され、インターフェースのない20,000アカウントに対するスケジュールシステムとして稼働開始しました。これは、ほとんどのITシステムと同様に、当時のビジネスの必要性から構築されたものです。この小さなシステムは、数十年にわたって、GE キャピタルの直接および間接のビジネスユニットの基幹システムとして規模と複雑さが増加しています。500万以上のアカウントスケジュール、382のインターフェイス、1,700人のユーザーの同時利用、および1日あたり350万件のトランザクションが7,100万行のコードに対して実行されるほどのシステムにまでなっていたのです。しかし、このようなレガシーシステムを使用してGEキャピタルのビジネス全体をサポートすることは、非常に危険でした。PMSがダウンした場合、ビジネスはそれとともに停止してしまいます。GEキャピタルのアプリケーション開発のエグゼクティブディレクター、マーク・ルーベルは、「ポートフォリオ管理システム(PMS)はGEキャピタルリース事業の中心で、太陽のようなものです。もし、ポートフォリオ管理システム(PMS)がダウンした場合、我々はビジネスの停止するという大きな代償をはらうことになります」と説明しました。

ソリューション・結果

  • アプリケーションの再開発や変更を必要とせず、より信頼性の高い柔軟で自動化されたオープン環境へのリホストソリューションTmaxSoftのOpenFrameを導入
  • 年間保守コストを66%削減
  •  PMS の アプリケーションコードを 7,100 万行から 1,600 万行に削減
  • 従業員のユーザーエクスペリエンスの向上とアジリティの向上
  • SOAベースのアーキテクチャ上で次世代PMSシステムを構築するための基盤を確立

このプロジェクトに取り組むためにGEキャピタルは、TmaxSoftを選択しました。TmaxSoftは、パートナーと協力してOpenFrameソリューションを使用し、IDMSからCICSへの変換作業を行い、Unixで変換されたアプリケーションにリホストしました。(OpenFrameは、メインフレームアプリケーションをオープン環境に移行する、メインフレームリホスティングソリューションです)。GE キャピタルではOpenFrameによりメインフレームのPMSのアプリケーションや資産、データ(CICS、 COBOL バッチ処理など)を新しいオープン環境に移行しました。GEキャピタルは、PoCを通じてTmaxSoftのソリューションを選択しました。「私たちは時間と費用を削減することができました」とマルク・ルーベルは振り返ります。「私たちは1ヶ月以内でPoCを完成させました。小量のコードを変換し、OpenFrame によるプログラムのコンパイルと移行のプロセスがどのようなものであるかを実際に確認したいと考えました。PoCにより、OpenFrameはコードを変更させることなく移行することができ、IDMSデータベースが期待どおりに移行できること証明しました。GEキャピタルのPMSアプリケーションのモダナイゼーションは、わずか1年で完了しました。7,100万行のコードシステムは、レガシーのメインフレーム環境からオープンなUnix環境に移行しました。GEキャピタルのPMSシステムおよび関連アプリケーションの年間実行コストは66%減少し、PMSのトラブルからのリカバリー時間は240%減少しました。コスト削減額も莫大でしたが、それ以上にRubelにとって最もプラスになった結果は、将来の成長とイノベーションにつながるオープン環境に移行することができたということでした。

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