Meritz 火災保険

Meritz 火災保険は、OpenFrameの導入によって、TCOを削減し、ROIを向上させることに成功しました。

IBMメインフレームをリホスティングすることにより、Meritz 火災保険は新たな顧客サービスなどの要望に迅速に対応できるようになりました。OpenFrameのおかげで、リホスティング完了後も、ユーザーエクスペリエンスに影響を与えずに、メインフレームと比較してTCOを大幅に削減することに成功しました。;

Meritz 火災保険は、年金や貯蓄商品とともに、車や健康、傷害保険を提供しています。年間売上高は数十億ドルで年間成長率は約10%、契約数は百万件のものぼります。Meritz 火災保険は世界中に100近くのオンライン取引パートナーを持ち、何万人ものユーザーにサービスを提供しています。

課題

IBM メインフレームに常駐している非効率的なコア・ビジネス・システム (1,600 MIPS)

• 可用性やパフォーマンス、信頼性、容量に影響を及ぼし、柔軟性がないシステム
• 俊敏性に影響を及ぼし、コストのかかるメインフレーム・テクノロジー
• バッチ処理や、トランザクション、オンライン取引に最適ではないインフラ

Meritz 火災保険は、そのコア・ビジネス・システム(1,600 MIPS)を、IBMメインフレームで運用しています。毎年、19,000のバッチプロセスをもつメインフレームの維持コストが著しく増加しています。さらに、決して速いとはいえない処理速度が、Meritz 火災保険の収益とビジネスの俊敏性に影響を与えています。 同社は、保険契約者と取引の成長に対処できる、可用性が高く、安定性が向上し、拡張性を備えたより効率的で異なるアプローチを必要としていました。そして、より低コストで管理しやすい環境を求め、それを迅速に導入したいと考えていまいた。そのため、IBM メインフレームからオープン・システム環境にアプリケーションとデータを移行することを決定しました。

ソリューション

• 5年間で、1,750万ドルのコスト削減
• CPU 機能の強化　（10,000 MIPSまで対応）
• 200 ミリ秒の応答時間
• トランザクション処理中の高い性能と信頼

Meritz火災保険は、メインフレームからのリホスティングに、TmaxSoftのOpenFrameを採用しました。プロジェクトのスコープには、移行や、データ変換、およびシステムの置き換えが含まれていました。プロジェクトの一環として、7,000のオンラインプログラムと、19,000のバッチプログラム、および22,000のJCLが移行され、コンパイルされました。2,100 以上のデータベース テーブル、1,500 個のテープ、および 35,000 個の SAMS が改良され、変換されました。 Meritz火災保険は段階的に移行を実施し、わずか約12か月で移行は完了しました。移行の結果、Meritz火災保険会社は低コストで管理しやすい環境を実現できました。サービスの信頼性が確保されて、24時間体制のシステムの稼働が保証され、全体的なパフォーマンスも向上しました。目標であったCPU 機能の向上 (10,000 MIPS)、1 秒あたりのトランザクション数の4倍の改善、応答時間 200 ミリ秒、および最適化されたバッチ処理が実現できました。コスト削減効果は、移行後の5年間で1,750万ドルにものぼると見積もられています。